絶体絶命都市 PS2 アイレム
2001年
政府が十数年前から手がけていた
一つのプロジェクトが完成した。
人工島の建造である。
それは国内の最新の技術が注ぎ込まれた
従来のものをはるかにしのぐ規模のものであった。
建造に採用された新工法は、
従来の埋め立てに比べ深い海域での土地造成を可能とし、
またコストが低く工事期間も短くて済むという
画期的なものであった。
そのため国内のみならず、
各国の人口過密都市からも注目されていた。
政府は人工島建造技術を重要な輸出品目の一つと捉え、
実用に耐えうる信頼性を世界へ向けて実証するべく、
首都機能の移転を決定した。
そのためこの島は「首都島」と呼ばれるようになった。
数年後、首都島は
高層ビルが建ち並ぶ、海上都市となっていた。
2005年6月
須藤真幸は初めて首都島にやって来た。
彼は報都新聞首都島支社に転属となった記者である。
本島にある編集部へ向かうため、空港島から電車に乗った。
長い連絡橋の上、車窓から首都島が見える。
夏らしくなった日差しにまだ少し春らしさを残す潮風。
波の上で賑やかに海鳥が舞っている。
しかし、何度目かのまばたきの後、その風景は一変していた。
というわけで地震で滅び行く首都島からどうにかして脱出するという目的のゲームです。
途中出会う人たちと力を合わせ、どうにかして生き延びます。
グラフィックが非常に秀逸な出来映えで、
常に周囲のビルや地面が崩れる可能性があるという緊迫感と緊張感を
いやが上にも高めます。
とはいえ、至る所に真水の出る水道が残っていたり、
乗り物やロッカーが不自然な並び方をしていたり、
少し頑張れば越えられそうな柵を越えていかなかったりと
完全なリアリティという点から見ればどうも不可解なところもあったりします。
目の前にヘリがいるのに金網を乗り越えずに建物に入ってみたりとか。
そして何より主人公喉乾きすぎ。
さて主人公は別に何の特殊能力も持っていない普通の人間ですので、
普通の人間には取れない行動をとると死んでしまいます。
高速道路から落ちて墜落死。水に流され溺死。建物に潰され圧死。炎に巻かれ焼死。
ミサイルで爆死。ボートから転落死。そして水が切れて餓死。死にすぎです。
プレイしていてとあるゲームが頭の中をよぎりました。その名は、スペランカー。
間違いありません。このゲームこそ、スペランカーの正当後継作です。
そして、スペランカーの制作スタッフが実際に作りたかったものに違いありません。
当時のゲーム機のスペックではこんなゲームを作るのは到底不可能であり、
極限まで装飾を剥ぎ取った結果、
周囲に溢れる超人たちのゲームと同列に扱われてしまい、
「すぐ死ぬ」というレッテルを貼られてしまったのです。
斑鳩(DC)のテロップには“Project RS2”の文字が見られますが、
このゲームはまさに“Project Spelunker2”といえましょう。
さあ、アイレムの皆さん、今からでも遅くはありません。いえ、今こそがチャンスです。
今こそ、本体のスペックが理想に追いついた今こそが、スペランカーXの時代なのです。
手に汗握る地底探検へ、いざ!