天誅 忍凱旋
  SME  PS
  99/2/25 4800円
  発売日購入。ほぼ定価。

 忍者ゲーである。忍者といってもどこぞにいるような正面から正々堂々と乗り込んで 刃向かう敵を片っ端からぶち殺していく勇敢かつあんぽんたんな忍者たちとはちがう。 このゲームの目的は、忍ぶことにある。夜闇に紛れ、物陰に身を潜め、 壁に張り付き、敵の目をやり過ごす。そういう忍者である。
 ゲーム内容は、いわゆる3Dアクションである。 主人公の忍者、力丸or彩女を操り、いろいろなミッションをクリアしていく。 ミッションごとに目的があり、それを果たせばステージクリアとなる。 アクションは多彩。走り、しゃがみ、転がり、壁にはりつき、崖にぶら下がり、 鉤爪で壁を乗り越え、剣で敵を斬る、突く、払う、などなど。 至る所で目的を阻む警備兵や犬が存在する。決まった道を巡回するもの、 動かずに辺りを見回すもの、適当にうろつき回るものなど。 目的達成の障害となる敵は排除しなければならない。ここでこのゲーム最大の見せ場がやってくる。
 そう、暗殺である。 敵に背後から近づき、気付かれないままに攻撃をすると、必殺攻撃を繰り出すのだ。 背後から敵ののど首に剣を走らせ、腹に剣を突き刺し、頸骨を折る、など。 そして暗殺後にかっこよくポーズを決めてくれる。 これがとても気持ちいいため、何度でもやる気になってしまう。 正面から戦って倒すこともできるのだが、敵はわりと強いので大変である。 おまけに彼らは警告を発し、近くにいる敵を呼び寄せるのである。 たくさん集まってしまうとはっきり言って手に負えない。 よって暗殺を目指すことになる。
 各ミッションにはだいたいボスがおり、これを倒すことによってミッションクリアとなるが、 ボスだけを倒し、ザコは全く相手にしないことも可能である。
 クリア後にはその腕前が評価される。 暗殺一人20点、斬殺一人5点。さらに隠密という項目があり、 敵に一回も見つからずにミッションクリアすると400点だが、 見つかるごとに点数が下がってしまう。システムも暗殺を目的に作られているのだ。 しかも400点で忍術皆伝なる最高ランクである。見つからなければ既に忍術皆伝。
 ここまで褒めておいてなんだが、私がこのゲームに惚れたのはこれだけが理由ではない。 途中足場が非常にせまく足を踏み外すと即死亡というステージがある。 力丸、敵を暗殺。一歩後ろに下がって、敵に向かってな〜む〜、足を踏み外して墜落死。

爆笑

いやまったく。これ一発で一気に俺的ベストゲームにのし上がってしまった。
 欠点はたくさんある。ポリゴンが荒い、かつよく欠ける。 敵がたくさん集まると消えてしまうことがある(見えなくなるだけではなく、本当に存在しなくなる) 最終ボスに爆殺以外で勝てない、とか。しかしそれらを補ってあまりある魅力があるのでした。
 アイテムも存在する。忍具と呼ばれる10数種類の武器防具だ。 遠距離攻撃の手裏剣、爆弾。食べると痺れるがあまりのおいしそうな見かけに 敵が我を忘れて拾い食いしてしまうというしびれ団子、地面に置いておくまきびしに地雷などなど。 とくに爆弾は強力無比すぎて一気にゲームバランスを壊すという代物である。 さらにステージごとに忍術皆伝を取ると、特殊忍具を使えるようになる。 ダメージを軽減する鎧、身代わりの術、デコイの術、変装の術、忍法ガスバーナー、 どくいぬラッシュなど(名前はテキトー)
 はっきりいって慣れるとしびれ団子と爆弾以外使わない。

 忍凱旋では、ステージを自作できるモードがついている。 あまり凝ったことはできないのだが、創意工夫により無限大の楽しみができるわけである。 さっそく巨大迷路を造ってみたのだが、ポリゴン欠けしまくってわけわからなかった。残念。 最初からいくつかステージが入っており、どこもなかなか凝った作りになっている。 条件に隠密というのを指定でき、これを指定すると、 敵に見つかった時点で終了というおそろしいモードになる。難易度激増。

 このゲームのおもしろさは、文章では表現しにくい。 とにかく、やってみてくれ。以上。

 おまけ:このゲーム、言語選択がついているのだが、日本語英語はまあいいとして、 なぜイタリア語とフランス語?
 さらにおまけ:このゲーム、練習ステージがあって、そこでいつでも鍛錬できるのだが、 やっぱり首をかっ斬ると血をまき散らして死んでいくのだ。敵も実刀で攻撃してくるし。 本当に練習なのか?やはりこいつらは死刑囚かなんかで、 力丸に勝てれば無罪放免とか言われたりしてるのだろうか。



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