Ever17 _the out of infinity_についてのネタバレ感想です。
EVER17のネタバレは致命傷なので未プレイ者は絶対に見てはいけません。
可及的速やかに撤退してください。



・シナリオ感想

プレイしたのはPS2版です。再プレイはPC版PE。
この感想は全て終わった後で書かれています。

購入した理由はよく覚えていません。
どこかで絶賛されていたレビューでも見たのでしょう。
当時は他のゲームをプレイしていたのでとりあえず積んでおき、
そのまま他の積みゲーに紛れて存在すら忘れ去ってました。
そして2004年1月、未プレイのゲームを探していたらなんとなく目に入ったので とりあえずプレイしてみました。
つまり完膚無きまでに予備知識全くなしってことです。
運がよかったのだか悪かったのだか。


・武視点

ギャルゲーにはときメモ(PCE)から入った私ですが、
来る日も来る日もモテてモテてモテまくる日々に正直飽き飽きしていました。
何故か主人公は口だけ達者なヘタレ野郎で
何故か女性キャラは全員美形で
何故か女性キャラは全員主人公にベタ惚れで
何故か単独シナリオに入ったら他のキャラはフェードアウトしていって
何故か二股三股かけても恨まれることもない
(暗黒舞踏1の主人公は痴情の縺れで刺された説をそこはかとなく提唱)

EVER17も最初は確かにそんな雰囲気でした。
が、中盤以降その気持ちはほとんどなくなりました。
なにしろ武がかっこいい。
これならモテモテでも全く無問題です。
さらにそのうえモテモテですらありません。
概ね好意は持たれているようですが。
武はただかっこいいだけではなく、
言葉にすぐ詰まったり見当違いなことを言ったりと現実に近い造形がなされています。
そして恋愛的感情をすぐには仄めかさない現実的な雰囲気があります。
いやさ、祐一と名雪の会話とか現実でやってる奴いたら殴りたくなりません?
まあ、孝之と水月、遙の会話も違う意味で殴りたくなりますが。


・つぐみ、空編バッドエンド

例外は各シナリオのヒロインですが、
これはギャルゲーというインターフェイスを取っている以上仕方ない展開でしょう。
誰とも(精神的に)結ばれないギャルゲーってどうよ。

小難しい内容の物理学、数学、心理学知識がちょこちょこ出てきます。
蘊蓄が好きな方ならいいでしょうが脳の軽い人には受け入れられないだろうなーと。
ただ話が唐突に途切れる感がしてしまうのが微妙。
繰り返し話が出てくるのも実は伏線なのですが当然この時点では知る由もありません。
まあ、私にとっては既に知っている、あるいは簡単に理解できる程度の内容だったので
適当に聞き流しつつ進めます。

ファーストプレイは当然の如くつぐみと空に八方美人で進むわけですが、
結果辿り着くのはこのエンド。
ちょ、ちょっとちょっと。待て待て待て待て
いいんですか?そんな展開いいんですか?しかも家庭用で?
しかも最後の最後で衝撃2連発食らいますし。
いや、生体反応1入れれば3連発か。
当然優美清春香菜の死因に思いを巡らす余裕もありません。
放心状態でEDを見た後、慌ててセカンドプレイ開始。


・つぐみ編

つぐみ嬢まっしぐら。
といってもファーストプレイもつぐみ編だったため終盤までまったく同じ展開です。
既読スキップを程々に使用しつつ進めます。
シナリオの冗長さもプレイヤーにシナリオを刷り込ませるための伏線となっているのですが、
それならば既読スキップは遅い方が正解かもしれません。
そういやPC版PEでは遅くなってますね。実はわざとだったりして。

実はこの二人「好きだ」とかそういう科白全く一言も喋ってないんですよね。
そんな科白が出るのはココの一言だけです。
それでいてあんなにお互いが好き合っていることを表現できているのはすごいことだ。
ただ思い返してみると武はともかくつぐみのほうの好きになる過程が少ないですね。
4日に偽善者、5日夜に握り潰しがあって6日にIBFですからね。
まあ、プレイ中はそんなこと欠片も思わなかったんですが。

最後は少しだけ月宮あゆを思い出したんですよ。
あれだけ奇跡が起こったならばもう一回くらい起こったっていいではないですか。
月宮あゆの奇跡は許せなかった私ですが武なら許す。
ていうかグッドエンドなのにあんな終わり方はあんまりだ。
なあ。
よくよく考えるとタクシーが浮くわけないとか
到着後ハッチを開けるとえらいことになるはずだとか
そういう疑問はよくよく考える余裕なんてまったくなかったので考慮の外です。


・空編

ギャルゲーとは本質的に一本道であり、
すなわちヒロインとくっつくまでの過程を描いたのがギャルゲーということになります。
個々のシナリオでは確かに感心したり、寒心したり、感動したり、ハァハァしたりするわけですが、
結局先が見えてしまうわけですよ。
特に空編ではその傾向が最も顕著でした。
すなわち、普通のギャルゲーの要素に近い。
ギャルゲヲタを取り込むには空編からプレイさせるのが近道でしょう。
さすがに嫉妬と憎悪の感情をあれだけ露骨に表現するのは珍しいかもしれませんが。
私はもう既存のギャルゲーには飽きている上に
AIに関しては「触れることができない」というどうしようもない欠点があるわけです。
つまるところ武の空に対する恋愛感情というのは、
私が「つぐみ萌え〜」と言ってるのと同じレベルの話なのですよね。
だから最後に結ばれる武と空が羨ましくてしょうがないんじゃコンチキショー
というかですね大体RSDなんて作れる技術力があるんならマルチを作れと。
マルチのシナリオはあんまり好きではないんですがね。
マルチのシナリオとマルチシナリオは意味が違うんで注意。

あとこのシナリオでは武の不手際が最も顕著に表れています。
特に最後ですよ。隔壁を開放する前にバックアップ取れば済んだ話じゃないですか。
これはさすがにプレイ中に思いましたね。

それにしても空シナリオなのにつぐみがえらく可愛いのはどうなのだろうか。


・少年視点

沙羅が極普通にナチュラルに登場してくるのでかなりの衝撃を受けました。
二つの視点はリンクしているものとばかり思っていたので、
最初っから概ね似ているながらも全然違う展開にだいぶ脱力してしまいました。
思いきり制作者の掌中で踊っていますね。
武が2017年発言をするのに手間取ったのは少し怪しいと思ったのですが、
実は武視点で同じことをしているんですよね。


・優編

武視点から少年視点に入った後、話の展開がずいぶん変わってしまうこと、
特に私の場合「ココ編をクリアしろ」という命令が刷り込まれていなかったため、
優編をプレイしたことで武視点との整合性がすっ飛んでいってしまい、
結局武視点と少年視点をリンクできずに破綻してしまったのか、
と激しく疑問に思ってしまいました。
その影響か、彼女の名前に違和感を感じながらも聞き流してしまうという信じられない大失態。
結局名前の違いについてはココ編の優美清春香菜の自己紹介を聞くまで気付いていません。

しかし優の性格が武視点とずいぶん違うということはプレイしていて感じていました。
武視点と違って明らかに余裕がないんですよね。
視点のせいだろうと思って特に深く考えることもありませんでしたが、
まさか別人とは欠片も思いませんでしたよ。
名前に気付いていたとしてもきっと別人とは思わなかったでしょう。

また武についても武視点ほどのかっこよさというものを感じられなかったのですが、
これについても、武視点で武がかっこいい場面には少年が居ないことが多いため、
そのせいだろうなどと思ってあまり気にしていませんでした。
だって少年も武も二人とも偽物なんてだれが思いつくよ!?(突然逆ギレ

一部のイベントで武視点とのリンクが現れますが、
それを少年は「タイムスリップだ!」と決めつけてしまいます。
ここで、「違うんだ、○○なんだ!」とプレイヤーに叫ばせること、
それこそがこのゲームの目的です。
人間には自分に都合のいい意見は採用し都合の悪い意見は過小評価するという性質がありますので、
一度「○○だ」と思ってしまえばその呪縛から逃れにくくなるのです。
それでも心中で漠然と思っているだけならば意見の変容もあるかもしれませんが、
少年にしつこくタイムスリップ説を語らせることによって、
「それは違う」という感情をはっきりと意識させられてしまう様になっています。

ここで「時間軸が違うんだ!」と断言できた方。
あなたの勝ちです。末代まで自慢してください。
「その通り、タイムスリップだ」と思った方。
もう少しミステリー読んで出直してきた方が。
と言いつつ私も当然「平行世界なんだ!」とか思ってしまったわけで、
優美清秋香菜の2034年発言を聞くまで時代が違うなんて欠片も思いませんでした。
思い返してみれば確かにTBが過去の脅威になっていたり、注射が簡単になっていたり、
20年前が数十年前に変わってたり、17年前にLeMUに事故が発生したと言っていたり、
つぐみや武の何かを知っているかのような発言といい、優美清秋香菜の両親の年代設定といい、
時間が違うということに気付くに足る状況証拠は充分に存在しているわけです。
それでも気付けなかったのは、状況設定の特殊さと、
心理誘導の見事さのせいですね、と自分の無能を言い繕ってみる。

しかし構造上少年視点を先にプレイすることが可能なわけで、
その場合この時点では意味のわからない展開になってしまうわけで、
上記のような意志決定がなされるタイミングが失われてしまいます。
真っ先に優編をプレイすると何がなんだかわからないことばっかりですし。
一度でもエンディングを見るまでは強制的に武視点などの対応策をとって欲しかったものです。

それはともかく、優美清秋香菜があの暗号に気付かなかったのは
いくらなんでもあんまりではないかと。
あのCGが画面に映った1/17秒後には気付きましたよ。
ましてや数日以上、もしかしたら数ヶ月ほどあの暗号を見る機会のあった
優美清秋香菜が自力で気付けないのはシナリオの都合とはいえあんまりだ。
キワクさんにすぐ気付くくらいだから頭が悪いわけはないはずなのですが。


・沙羅編

空編クリア前まで、空はダミーでありその実態は沙羅であると考えていたわけです。
根拠は勿論、CGモードの“SARA"“SORA"ですね。
と思いきや空編が完結してしまった上
少年視点で沙羅が平然と登場してきたので脆くもこの説は崩れ去りました。
妹系シナリオには「加奈」という越えることのできない壁が存在するので
沙羅編はエベレストに登頂してしまった後にマッキンリーに挑戦するようなものです。
無論沙羅編も凡百のギャルゲーの標準は遙かに超えているのですが、
他キャラに比べて伏線の張りが甘いので(ていうか声でわかってもうた)
沙羅の正体についてはかなり早い段階で想像がつきました。

そんなわけで沙羅にはあんまり萌えられませんでした。
だいたいリアル妹にはその先が存在しない、
もしくは存在したとしてもそれが描写されることは絶対にありませんしね。
個人的には優美清秋香菜の方が上かも。
当然沙羅が「似ている」と言った真の理由も、
エンディングの水泳シーンの秘密にもまったく気付いていません。

まあ、リアルに「お兄ちゃん」と呼ばれても意外と萌えないという事実が
沙羅シナリオの感想に密かに影響しているという説もなきにしもあらず。


・武視点

第三視点?
事前情報を全く知らず意味がわからなかったので、
武や少年の主観ではなく、第三者の視点で
すべての行動の裏を見ることができたりするモードなのかな、
わざわざ隠しシナリオにするほどの意味があるのかなー、などと思っていました。
だってまさか全シナリオが収束するなんて思ってもみませんでしたし。

一応可能性として朧気ながら考えていたのは、ひとつは上で考えていたような平行世界説。
もうひとつは、森博嗣の某作品です。
まさかあれじゃなくてそれとこれだったとは(謎
ギャルゲーの分際でよもや叙述トリックなんて食らわしてくれるとはさすがに思わなかったですよ。
順に「そして二人だけになった」「黒猫の三角」「今はもうない」

・ココ編

選択肢が増えた理由はゲームの都合だと、特に疑問に思うこともなく流していました。
実際フラグを立てるだけで選択肢が増えるゲームなんて山ほどありますしね。
よもやプレイヤーの知識量とリンクしているとは。
中盤突然少年視点に変更され、それまでの話が回想形式で流されます。
これは正直駄目なんじゃないか、と多少思いました。
全くの杞憂で済みましたけどね。

違和感を感じつつもうまい説明が考えつかず、
そのまままったくの不意打ちを食らった鏡のシーン。
誰これ?
何これ?
私の脳の許容量を越えた瞬間です。
以後はもう完全に見るだけモードです。
考えている余裕などありません。
これほどテキストを食い入るように見つめたことなど過去かつてありません。
次々とあらわになる真実の数々。
繋がっていく全ての伏線。
驚愕…衝撃…感動…潜水。ちょっと待て。
いくらBWとはいえ肉体は生身なんだから119メートル素潜りはあんまりだ。
(リアルでも一応実現可能は可能) とはいえそれ以外は
「凄い」
「驚愕した」
そんな感想しか出てきません。

設定と構成の見事さには度肝を抜かれました。
叙述トリックはミステリーではおなじみの手法であり、
クリスティの時代から幾度となく行われており、
最近では叙述トリックのための叙述トリックなんて内容の作品も登場しています。
時間軸自体を誤解させるシナリオは、
森博嗣をはじめ何作か知っています(何作かしか知らんとも言う)
プレイヤーをシステマティックにゲーム内に取り込んだものとしては、
よりによってエロゲーですがフロレアールや臭作があります。
しかし、これら全ての要素をほぼ矛盾なく詰め込みつつ
充分なヒントを出しながらその伏線自体も利用してプレイヤーをミスリードさせ、
主人公の顔や声が出ないというギャルゲーのお約束という要素をも利用し
なおかつ独りよがりになることもなく完璧なシナリオを完成させるなどという
奇跡のようなバランスを持つゲームなど、
EVER17以外には絶対に存在しません。

そして全てを総括するに相応しい大団円のグランドエンド。
これほど心の底から良かったと思えるエンディングも滅多にあるものではありません。

このゲームで隠されている事実は概ね以下の5点と言えます。
1.少年視点は武視点の17年後
2.高次元の存在=BlickWinkel≒プレイヤー
3.優美清秋香菜は優美清春香菜の娘
4.ホクト、沙羅はつぐみの子供
5.2017年の少年=2034年の武=桑古木涼権

ココ編開始前に以上の真実を推理できるだけの材料はほぼ揃っています。
少なくとも「双頭の悪魔」の推理よりは簡単だと思います。
ところが、これらの事実はゲーム内どころかゲーム外の要素をも利用して、
実にあらゆる手段で真実が隠蔽されています。
視点を利用した登場人物の入れ替えに気付かせないトリック、
一見何気ない発言にまで隠された真実の意味とそれを上塗りするミスリード、
それどころか説明書やパッケージからして嘘だらけだし、
そもそもイメージの二重螺旋からして平行世界のメタファーになっています。

それでも観察力の鋭い人ならば真実の一部には十分気付けるでしょう。
しかし全てを完全に解き明かせる人なんてきっといません。
ネットでさくっと検索してみたところ、
123については気付いている人も結構いました。
が、4についてはほぼ皆無、5に至っては誰一人居ませんでした。

12については本文中でもびしばしヒントが出てくるので
気付く人がいてもおかしくありません。
3は優編の最後くらいしか判断材料が無く、
なおかつ1を仮定しないと導き出せないためかなりの想像力を必要とします。
4は少年視点、沙羅編を注意深く観察していれば気付ける可能性もありますが、
3よりも深い考察が必要でしょう。
5に至っては声以外ノーヒント。
この物語をほぼ理解した上でさらなる論理の飛躍が必要となるので
並大抵の推理力では真実まで辿り着けないでしょう。
ミステリー作家や評論家の方達に是非プレイしさせてみたいものです。
当然、私は勿論さっぱり全然全く欠片も真実に気付いてませんよ?

タイトル画面に戻った時、最初に思ったことは、
「ついに、終わってしまったのか」
あの世界から離れたくない、いつまでも一緒にいたい、
儚い望みとは知りつつ、願わずにはいられません。

最後の科白は、まちがいなくプレイヤーにリアルでの生きていく希望を与えるものでありながら、
それと同時にプレイヤーを現実から遠ざける内容でもあります。
ピグマリオン効果の例を持ち出すまでもなく、
リアルでの生き方を語っていながら、
あまりにゲームの出来が素晴らしすぎるため
リアルからプレイヤーを遠ざけるその存在の矛盾。
最後の最後にまでそんな置き土産を残していくとはどこまでもやるやつだ。



・キャラ別感想

・小町つぐみ

萌え死

他に何を書けと?

21世紀なのにミシンはないだろとか下らないツッコミならいくらでもあるんですが、
そんな揚げ足取ったってしょうがないだろ?

ああ、たった六日さ。一緒に居たのは。
そのたった六日のために17年もの永きを生き抜いてきたつぐみに
プレイヤーのかけることができる言葉なんて何がある。

ああ、ひとつだけ。
最後の最後で一番最初の伏線が解けたのには笑った。


・茜ヶ先空

6日間で最も成長した人物、と言っていいでしょう。
事故発生前はただのAIでしかありませんでしたからね。
すっかり人間らしくなってしまって。

決め技は名詞スラッシュを希望


・松永沙羅

不可解な口癖が気になっていまいちのめり込めませんでした。
電波度ならココの方が圧倒的に上ですが、ココはココだから仕方ないし。

にしても沙羅相手に微妙な展開が多いですよね。
優美清秋香菜よりヤバイと思うんですが。
よくソニーチェックを通ったものだ。


・田中優美清秋香菜

母と比較されることが多くなにかと割を食っているキャラ。
まあ確かにすぐ放心したり後ろ向きになったり
知識を攻撃のために使ったり少年を見下していたりと
心の弱い様が見て取れてしまうので仕方もないところなんですが、
優美清春香菜のほうが出産という大きな経験をしてきただけに
成長しているのは仕方ないでしょう?
あんな極限状態に置かれたら私だって泣きますよ。泣きはせんか。


・八神ココ

電波にしてシナリオの中核にして役立たず。
彼女は実際はかなり頭がいい筈なんです。
それなのにそんなそぶりを微塵も感じさせずに電波に徹する様は素晴らしい。
彼女がアレだからこそ幾多の不自然な発言が不自然に聞こえなくなっているのですよ。
そもそも彼女は万能とは言えずとも未来を知ることができるわけで、
当然事故発生前にLeMUから逃げることも可能なのに
おそらくは他に取り残される皆のため自発的にLeMUに留まるという選択をしています。
とても精神年齢の低い人間にできる行動とは思えません。
でもまともに会話すらしていない(てゆーか一種のストーカー)BWに唐突に恋をするのはどうかと思った。


・田中優美清春香菜

シナリオ上、システム上共に最も救われない人。
なにしろ彼女が映っているCGはわずか2枚しかない(PEだと3枚だが、追加は血ィ吐いて死ぬCG)
だいたいな、極限状態から助け出された直後、
疲弊しきった状態で突然なにやら未来から来たとかいう妖精さんに話しかけられてだな、
信用できるか実現できるかも疑わしい荒唐無稽な計画を聞かされてだな、
疲れや混乱による幻聴かもしれないのに、
ほんの一縷の望みにかけて、
そして成功したとしても自分の得ることのできるものなどないにもかかわらず、
ただそれだけのために17年もの間戦い続けるなんて正気の沙汰ではありませんよ。
彼女こそがEVER17の本当のヒロインであると言い切ってしまいましょう。
そうでないとあまりに可哀相すぎますよ。


・桑古木涼権

シナリオ上救われない人物その二。
彼も優美清春香菜ほどではないが苦労してきたはずです。
そしてようやく救えた彼女の心は既に別人のところ。
この二人揃えて救ってあげてくださいよ。

2017年の事件では16歳にして唯一年相応の精神年齢しか持たず、
さらに記憶喪失ではかなりの恐怖だったはずです。
あれだけ取り乱したのも仕方ないでしょう。


・倉成武

長い眠りから覚めると突然41歳2人の子持ちの彼女(外見年齢17歳)と
16歳の子供二人ができていた。
そりゃ現実逃避したくなるのもわからんでもないな。
彼もキュレイの影響でずっと外見年齢20歳のままなんですよね。
羨ましいこと限りなし。
ま、格好良かったから仕方ないか。


・ホクト

どうでもいいけど赤外線って盗撮に使われますよね。


・BW

感情も発熱器官も何もない単なる視点だったはずなのに
最後は生身で119メートル潜水したりとずいぶん感情豊かになってます。
あれですか。
2次元に愛を注ぐヲタ達と同じということでしょうか。



・お約束

つぐみ>>優美清春香菜>>武>>ココ≒空≒優美清秋香菜≒桑古木(34)>ホクト≒沙羅>BW>桑古木(17)



風雅◆KaNaO/u/kI


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