かつて交わした約束と。
 
    Ever17
    _the out of infinity_
    Premium Edition
    PlayStation2 / Dreamcast
    KID
    2003/11/27
    \4,800
   ゚

---水深51mの海中に浮かぶ近未来の海洋テーマパーク “LeMU/レミュウ"。
ここに、なんの前触れもなく7人の男女が閉じ込められた。
徐々に失っていくもの:食料・水・酸素。
新たな脅威:深海に生息する未知のウィルス。
さらに、苛烈な水圧にさらされたLeMUの隔壁は119時間以内に崩壊すると言う。
分厚いガラス窓の向こう側は、濃紺の深い闇……。
この閉ざされた空間の中で、限られた時間の中で、
次々と起こる危険を乗り越えながら、7人は脱出への道を探し続ける。

なぜ彼女は、彼は、ここにいて、出会ってしまったのか……。
彼女たちの思惑とは、一体……?
そして、この事故の原因とは……?
残された時間は119時間……。


とまあこんなことが説明書には書かれているわけですが、説明書嘘ばっかりです。
食料も水も酸素も失われないし(失われはするが崩壊までには充分に足りる量がある)
ウィルスが出てくるのは話の終盤で脅威になる暇もありません。
そして脱出への道を探し続けるどころか全然緊迫感なく ヤミオニやら宴会やらを始めだす始末。

そんなわけで当初 海底からの脱出を主眼としたパニックものだか推理ものかと期待して始めたところ、 さっぱりまったく緊張感に欠ける恋愛コメディでした。
それなりに良くできていたのでつらつらと続けていたところ後半突然走り出すストーリー。
疾走するサスペンス、増え続ける謎、そして悲痛な叫び。
唖然として見守るエンディング。映し出されるのは、存在するはずのない風景。
慌ててセカンドプレイを開始、ふと感じる違和感。なにかが、なにかがおかしい。
クリアするごとにあらわになる真実。そしてそれ以上に膨れ上がる謎。
謎に突き進む故に謎は謎を呼ぶ。謎無き謎は謎を生み謎に進み謎はどうなるものか。 謎解き浪漫を突き進め。
彼は何を言っているのか。彼女は何を知っているのか。 そして、この世界に一体何が起こっているのか?
キミハ……ダレ?  ボクハ……ダレ?

このゲームについてのネタバレは万死に値するので以下ネタバレ無し紹介。
購入しようか迷っている層、このゲームを知らない層にむけて書いてみたつもり。


Q:このゲームを一言で表してください
A:「シナリオライターは神」

Q:買いですか?
A:買え。親兄弟質に入れてでも買え

Q:どのバージョンを買えばいいですか?
A:無印、PremiumEdition、廉価版がありますが廉価版推奨。
機種はPC、DC、PS2とありますがPS2版が一番演出が優れています。PC版は壁紙などのおまけ有り。
無印とPEの差はCG追加が主でありシナリオ的にはほとんど違いありませんが、 一部致命的なミス修正があります。
というか、漢なら全部買え。

Q:PS2持ってないよ
A:ハードごと買え。本気だ。

Q:ギャルゲー初心者でも大丈夫ですか
A:問題ないが、ある程度の経験があった方がより楽しめる。
理由はふたつ。ひとつは他のギャルゲーをプレイすることで
このゲームがどんなにすごいことをやっているかがわかるから。
もうひとつは、初心者はココのマイクロウェーブに耐えられない可能性大ってこった。

Q:どんな人にお勧めですか
A:老若男女全人類全生命体全非生物のべつくまなくお勧め、と言いたいところですが かなり人を選ぶ作品なのは確か。
以下のような人にはお勧めです。
・アルキメデスの原理やシュレディンガーの猫について空で説明できる人
・アクロイド殺しを読んで「どこがアンフェアなんだ?」と思った人
・森博嗣に西尾維新、折原一に綾辻行人といった名前を聞いてピンと来る人
・窪田登司にヴェリコフスキー、M_SHIRAISHIにユッキーといった名前を聞いてピンと来る人
・毒電波や破綻した日本語を受容出来る人
・ゲームはストーリーが良くてなんぼ、と思っている人
・思いきり頭を使うゲームがしたい人
以下のような人には残念ながらお勧めできません
・物理がさっぱりわからない人
・ガンダムはSFじゃねえ!とか叫んじゃう人
・「水は答えを知っている」等を読んで、素晴らしいとか言っちゃう人
・FF10を最初の10分だけやって「これつまらんからもういい」とかいう人
・ゲームを萌えでしか判断できない奴は死ね。氏ねじゃなくて死ね

Q:説明書必読ですか
A:キャラ紹介は必読、記憶必須。そこ以外はギャルゲー経験者なら必要なし。

Q:推奨攻略順は
A:つぐみ→空→(武視点バッド)→優→沙羅
少なくともファーストプレイでは「俺は…」を選択すること。

Q:お勧めプレイ法は
A:一日一人の勢いで間を開けずにプレイすること
プレイ日記をつけること
ココ編開始前に少し考えてみること

Q:攻略チャートありませんか
A:作った。 ただしできるだけ自力でプレイするべきだと言っておく。

Q:買っていいか信用できない
A:そのためのレビューだ。 読み終わった頃にはプレイしたくてたまらなくなっていることだろう、
というレビューにしたかったのだが、
はっきり言おう。

「ここから先を見ずに買え。そして絶対に最後までプレイしろ」

私が、この私がだ、まずもって滅多に使わないフォントいじりすら使って警告するんだ。
しかも+4なんて初めての指定を使うくらいだ。
だから、だからなにとぞ私を信じて言うとおりにしろ。
この先どころか、ネタバレ有り無しにかかわらず 他のありとあらゆる関連サイトを見ることも許さぬ。
そしてできることなら頭をバットかなんかで殴り倒して 上記の文章すらも全て忘れてからプレイするのが望ましい。
それほど緻密で繊細、かつ強引で問答無用なゲームなのだ。
ネタバレを見てしまうとこのゲームの価値が9割減ですよ。
本当です。
見てしまってから後悔しても遅いですよ。
絶対に後悔しますよ。
まあ、はっきり言ってネタバレが存在するという事実を知ったことそれ自体がネタバレなんで、 ここ見てる時点で遅いんですがね。


単純なシステム紹介

ごく普通のノベル形式ギャルゲーです。
強制スキップ、既読スキップ、オートモード、 クイックセーブ、選択肢オートセーブ、バックログ音声再生等大抵の機能は備えており、 システムに関しては文句なしです。
レスポンスも良く操作感覚はトップクラス。 さすがにPrismaticallizationには敵いませんが。
登場人物は2人の主人公、5人のヒロインですが、 各主人公ごとに攻略可能なのは二人だけ(最後の一人は特別)なので 実質シナリオ数は5本です。


微妙なキャラクター紹介

小町つぐみ
『仲間?
私は他のみんなとは違うの。
勝手に仲間扱いしないでくれる?』

このゲームのヒロイン。とにかくひたすらな不幸っぷりには涙も枯れ果てる程。
しかもその不幸ですらほんの序の口にすぎないと来たもんだ。
攻撃的、陰鬱、寡黙で冷徹、高屋敷青葉コンパチブル。
私はこの手のキャラをどうしても受け付けられないのですが、
つぐみだけは違う。つぐみの破壊力は圧倒的でした。萌え死。可哀相すぎる(ノД`)
武視点でのみ攻略可能。

茜ヶ崎空
『薔薇は咲く為に生まれた。
カナリアは唄う為に生まれた。
人は恋をする為に生まれた。
多くの人は、自分が恋する為に生きているとは思っていないでしょう。
けれど、私から見れば……
人は恋する為に、ただそれだけの為に、生きているように思えます。
そういうこと、なのかも知れません。』

ゲーム中唯一シナリオに積極的な関わりが存在しない人。
まあ確かにこの人がいなければストーリーは成り立たないわけですが。
しかし空ルートなのにつぐみのほうが可愛いのはどうなのか。
武視点でのみ攻略可能。

田中優美清春香菜
『私は……『優』。I am You!
って、アメリカ人のお客さんに自己紹介するときは、そう言うの。
ほんとはもっと長い名前なんだけどね?
そう、果てしなく長い名前』

「違うって、こんなだから(テンション)高いの」
このセリフどうよ?
この一言であっさり陥落ですよ。健気すぎる。
このゲームの裏のヒロインにして全ての元凶だったりするわけですが、
その努力に対してシナリオ的にもシステム的にも あまりにも報われない不憫すぎるキャラ。
優は少年視点でのみ攻略可能。

松永沙羅
『うわっちゃ〜、使えないねぇ、きみ。
まあ、最初っから期待なんかしてないけどさ。
私は沙羅。松永沙羅。
沙羅は沙羅双樹の沙羅ね。
知ってる? 沙羅双樹って』

太陽星人にして忍者にしてスーパーハカー。何者ですかアンタ。
まあなんというか、個人的にはイマイチでしたが、 好きな人は好きなストーリーなのではないかと。
沙羅は少年視点でのみ登場、攻略可能。
なぜか武視点では一切その姿を現しません。はたして彼女はどこに……?
っていうかでこの科白何処で出てくるんだ?

八神ココ
『こーんにっちゃーーーっ!
やーーーがーーーみーーー
こーーーこーーーでーーーっす!
で、こっちが愛犬のピピ』

天真爛漫というか天然ボケというかなんというかアレ。
実はプレイヤーに宛われたこのゲームの真のヒロインなのですが、
あまりにアレな言動が多すぎてさすがの私も付いていけません。
ココ編は他の4人のシナリオをクリアしないと攻略することができません。

倉成武
『ひねくれ者の天才よりは、
朗らかなバカの方がマシだ』

主人公の一人。ダウナー系だらけの最近のゲーム界に珍しく熱血で前向きなキャラ。
どうにも判断が甘かったり後先考えなかったりすることも多いわけですが、 それでも彼はまず自分から行動するので、 いつのまにやら自然とリーダーシップを取っている。
そんなところが魅力的でつぐみならずとも惹かれるキャラであります。
どうでもいいけど彼の友人はどれもかなりの変人。
身長5.1フィート体重17貫、 サングラスが似合ってない、手は遅いが足は速くて三枚目……」
「スーツで丸刈りネクタイなし、耳にピアスが3つ鼻にひとつ、趣味は編み物……」
「紅一点、派手〜なフリルのたくさんついた地味〜な花柄ワンピース……」
地味な花柄はともかく、趣味を教えてどうしようというのか。

少年
『ぼくは………だれ?』
記憶喪失の少年。おそらく心因性の全生活史健忘だろうと推測される。
武視点では直前の行動もいきなり忘れてしまうことがあるという 乖離性障害の様な症状も見せていました。
少年視点の少年はどちらかというと電波。
この物語のキーとなる人物なのですが、その正体は最後のお楽しみ。


深くて深くて深くて深いシナリオ紹介

下手になにか書こうとすると途端にネタバレとなってしまい、
そしてそのネタバレ部分こそがこのゲームを傑作たらしめている要因なので
ネタバレ無しでそのおもしろさを紹介するのは非常に困難なわけで、
以下の文章を読んで面白くなさそうだと思ってしまったら
それは全て私の文章力のなさが原因であり
作品自体は決して面白くないことなんか絶対ないんだっていやマジで。

つぐみ編
最も正解に近く最も正解から遠いシナリオ。
シナリオ単体として見た場合、つぐみ編が最も完成度の高いシナリオです。
あらゆる謎がひとつに集束してしまう謎解きはお見事。

空編
まあ当然まともなハッピーエンドにはなり得ないことは明らかなんですけど、 それにしてもねえ、なんとも微妙な展開だ。
なにしろ現実にはピグマリオンなど存在しませんからな。
そして自分の将来を見ているようで激しく鬱。

つぐみ・空編バッドエンド
実はこの物語最大の原因が明らかになります。
ただ、あのことに関してはほんの少しだけでいいから話を出してほしかったものです。
作中少しだけ伏線が出てきましたが、
あの話だけがまともに展開するのがココ編のみとなってしまっていて非常に残念。

優編
一番納得いかないシナリオなわけです。
優と一緒にLeMUのシステムをクラックして優の両親の過去について調べることになるのですが、 優編では謎がまったく語られないのですよ。
最終的には確かにプレイしなくてはならないシナリオなのですが、 優編単体で見た場合他のシナリオと比べてどうしても見劣りしてしまうのが残念。
まあ確かに詳しく語ってしまうと此処で終わってしまうわけですが、 せめて選択肢に意味があるものにしてほしかったものですよ。
やっぱり優編はアレの為だけに存在しますか?
というか、どうしてあんな一目でわかる謎に気付かない?

沙羅編
少年の正体にスポットを当てたシナリオです。
全員クリア後にこのエンディングを考えてみますと…最悪ですね。

ココ編
言ってしまいましょう。これまでの4人のシナリオは全てココ編の前座、序章です。
下手なギャルゲーのメインヒロインより遙かに存在感のある ヒロイン4人分のボリュームを惜しげもなく注ぎ込んだ、 ココ編の為の壮大な伏線に過ぎません。
中盤以降の怒濤の展開と恐るべきトリック、見事としか言いようがありません。
まあそのトリック自体はEVER17が初出というわけでもなく ミステリー等では時折見かけるようなものではあるのですが、
ゲーム全体に渡って罠を張り巡らし、 ここまで高い完成度を持って見事に騙してくれるゲームは そうそう見当たるものではありません。
とにかくこの凄さは、実際にプレイしてその目で見てもらいたいものです。


シナリオ以外の要素紹介

シナリオに比べりゃどーだっていいんですがそれ以外の要素も一応紹介しておかないとね。
システム
CD-ROM世代ADVの主流を占める、CGに主人公の顔が出ない系恋愛ADV。
CG
数はそれなり。上手。万人受けする方だと思う。 日頃から変なCG見慣れてるから自信ありませんが。
まあ、文句はマグロを見てから言えと。
ムービー
ほとんどありません。OPEDは歌もあいまってかなり良い。

すべて解いてから聴くと…切ない…

主人公のみボイス無し、他は全員(男含む)ボイス有りというよくあるタイプ。
音楽
悪くはありません。雰囲気を出すには十分な程度。
これは!って曲こそあまりないけどジャンル故仕方ないか。
文章
誤字脱字等はまったく見つかりませんでした。凄い。
でも発音が間違っているのが一部。ココのセリフがバグってるのは仕様です。


残念な不満点紹介

ここまでべた褒めするとまた信者とか言われそうなので難点も紹介しておきましょう。
まあ、別に信者でも構いませんけどね。

・序盤が退屈
話が動き出すのはどれも後半なので、 前半は全然緊張感のないとても極限状況下とは思えないのんびりしたシーンが続きます。
また、全キャラ共通ルートがかなり長いので、 同じようなシーンを何度も見せられることになります。
話に入り込めるならば気になりませんが、 そうでない人にはかなりストレスになるかもしれません。
ここでプレイを止めてしまう人がいたらとても残念です。冗長なのにも意味があるのですよ。

・致命的な間違いが3ヶ所存在する
シナリオ全てを崩壊させてしまう可能性のある間違いです。
一ヶ所は一応言い逃れも可能な場面です。
が、もう二ヶ所は完全無比なる単なる間違いです。
まあ、どちらもCGは間違っていても内容的には間違えようのない場面なのですが。
これほどの内容でもケアレスミスがチェックしきれなかったのかと思うと残念。
PEではどれも修正されているので気にする必要はありません。

・武視点
武視点で明らかな矛盾が一ヶ所存在します。
知っているはずの人間がそのことを知らない、あるいはその逆という内容です。
実際にその場面に遭遇するのは武と少年なのですが、
少年はまあ記憶喪失の関係で説明できないこともないのですが、
武がそのことに対してツッコミを入れなかったのは彼の性格からしてかなり納得いきません。
まあシナリオ的にはさして重要な部分でもないので 聞き流せばいいだけなんですけどね。

・少年視点
下は水ですよ?
おかしくねぇ?

・トンデモ理論炸裂
現実には通用しない怪しさ爆発の怪理論が罷り通ります。
額のあたりにある第三の目が開けば4次元的に物を見えるようになるだとか、
よく考えると浮くはずのない物が浮いてしまうだとか、等々。
そういうのを作中内理論だと割り切れない人にはおそらく耐えられません。

・ココがアレ
うぐぅりゅんにょを遙かに越えるアレです。
耐えられない人は遠慮なくスキップし…ろとは言い切れないんだよねぇ。
たまに微妙に重要だったりそうでなかったりするセリフが入ってたりするので。
まあ仕方ありません。ココは太陽星人ですから。 我々とは会話の次元が違うんですよ。きっと。
そこはもう、慣れろとしか。


総評

プレイしないのはゲーマーとして失格です。
人生の損失です。

特にゲーム以外に娯楽のないギャルゲーマーはプレイして驚愕しれ。
ある程度自分で物事をしっかり考えられる人、
要はプレイしながら自分で推理を組み立てていけるような人が 最も衝撃を感じられると思います。
まあ、重度のミステリマニアにはさすがに通用しないかもしれませんが。

私にとっては……史上最高傑作です。
凡そテレビゲームというものに触れて以来、 初めての感動を感じた作品です。
確かに序盤はダレます。
ココは電波です。
トンデモ理論炸裂します。
設定の矛盾点を突き始めたらきりがありません。
CGや音楽や「楽しさ」や「面白さ」なら他にいくらでも良いゲームはあることでしょう。
しかし、その程度のマイナス評価など
ほんの些細なことと吹き飛ばしてぶっ飛ばしてぶっちぎる圧倒的な破壊力が このゲームには存在します。
小パンチ連打してたらタイムオーバー直前 ジャイアントスイング(1のね)3連発喰らったって感じでしょうか。
圧倒され、怒濤の勢いに流され、そして最後は本当によかった、と心の底から思えます。
本当に素晴らしいゲームです。
そして、つぐみんにはもう萌えとか(;´Д`)ハァハァとか通り過ぎてもはや愛おしいですよ。 惚れてしまいました。
自分があの世界に存在しないことを本気で後悔しましたからね。
あとで我に返って激しく鬱。
もう現実に還りたくないよママン


#Prismaticallization
メッセージスキップすると 画面描写をすっ飛ばして超高速スキップする豪快な仕様の恋愛ADV。
自力クリアは絶望的な難易度。
個人的には大好きだが世間評価は最悪。
#身長5.1フィート体重17貫
155.4cm、63.75kg
#田中優美清春香菜
「ゆうびせいはるかな」です。覚えましょう。
#うぐぅ、りゅん、にょ
黙秘権を主張
何れにせよアレ
#誤字脱字
「以外」「複線」「絶対絶命」「危機一発」「汚名挽回」etc
そもそも日本語になってない駄作も多いがな
#優編のアレ
少年「ぼくの先っちょの所を、優の穴の中に差し込めばいいんだね?」
優「うん、早く入れて」
少年「入れるよ?」
優「うん……」
ぼくは、黒光りしたその先端を持ち上げると、優の小さな空洞の中に……入れようと……。
少年「あれ? おっかしいなぁ……」
少年「穴の場所が、よくわかんないやぁ……」
少し汁のにじみ出した先っちょの部分は、穴にはおさまらなかった。
何度も何度も試みたのだが、優の求めている場所がどこなのかわからない。
少年「こんなはずじゃなかったのに……」
優「もうっ、だらしないなぁ〜」
少年「だって、しょうがないじゃん」
少年「こんなことするの、初めてなんだから」
優「痛っ」
少年「ご、ごめん……」
優「どこに刺してんのよぉ……そこじゃないでしょ?」
優「もうちょっと手前」
少年「ここ?」
優「違う違う、もっと奥」
優「そう! そこそこ! そこに入れて! 早く!」
――ずぽっ。
少年「はまったぁ! やっとはまったよぉ!」
優「すごいすご〜い♪ こんなの初めて〜♪」
他にも家庭用の限界に挑戦する科白及び内容多し
#ネタバレ感想
#ネタバレ考察
#ネタバレE17スレテンプレ
くれぐれも未クリア者は閲覧禁止


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