Ever17 _the out of infinity_についてのネタバレ考察です。
EVER17をプレイしていない人には意味不明かつ
このゲームでのネタバレは致命傷なので絶対に見てはいけません。
まあ、プレイしていても意味不明という気もなきにしもあらず。



























(・∀・)カエレ!!








・アルキメデスの贈り物
ハッチ内部の体積はわかりませんが、
空気の重さは28.8*12.5/22.4=16g/lであってないようなものです。
(空気じゃないんで多分もう少し軽いと思われるが)
人体の密度は1.07程度らしいので武の重さは1.07kg/lとなります。
それに対して水の重さは当然ですが1kg/lです。
つまりだな…武がいなくなったとしてもその分ハッチに水が入ってくるから結局浮力は増えないんだよ…
それどころか空気が逃げる分沈降速度が増えたりして救われねー。
ハッチが真下を向いていたのならハッチ内に水が入らないので
浮力がつくんですけどね、CG見る限り下向いているようには見えない。

画像
ちなみに、ハッチが真下を向いているのなら、
図のように頭だけハッチ内に入れて身体を水中に沈めると浮きます。
えぇ、沈む必要ないんです。

あとは12.5気圧のハッチから8.4気圧の海中に飛び出すと
肺の空気が125/84倍に膨張するわけで、
それこそアルキメデスの原理に従って上昇してもおかしくない。
上昇すればするほど気圧が減って肺がさらに膨らみ上昇速度が増します。
結局つぐみは海底に沈み武は海面に達するも肺破裂で死亡という結果に。なんてこったい。
ちなみに現実では潜水艦から200メートルの垂直上昇に成功した例があったりします。


・BW召喚原理の謎/意味不明
優美清春香菜の説明によるとBWの召喚原理は以下の通りです。
『2次元平面H上の3点A,B,Cと、H上にない点Dがある。
この場合2次元存在であるABCがDにアクセスする方法であるが、
ABCを直線上に並べて平面HをABCを軸に回転させ、Dを平面H'上に召喚させる』
というものである。
以上により技術的な問題はともかく理論上はDを取り込むことが可能となる。
これを素直に拡張すると、
『3次元空間I内に時点ABCDが存在し、I内に存在しない時点Eが存在する。
この場合3次元存在であるABCDがEにアクセスする方法であるが、
ABCDを平面上に並べて空間IをABCDを軸に回転させ、Eを空間I'上に召喚させる』
となって全然訳のわからないことになってしまう。
そもそも2次元平面H上に2点ABしか存在しないのであれば、
平面H上にない点Dも問答無用で平面H'上に乗るわけで、
3次元I上に時点ABしかないわけだからEは召喚するまでもなくI'上に乗ってるはずなのである。

おかしくなっている理由ですが、仮にも専門である優美清春香菜が間違っているとは思えないので、
少年の為にあえて平易に表現していると考えるのが妥当でしょう。
正確に表現するとどういうことになるでしょうか。

注意しなければならないのは、BWはメインシナリオだけではなく、
空編に優編、あるいはバッドエンドルートなどの「別の時間軸」の世界を
見ることができるということです。

まず、我々の存在している時空は4次元(x,y,z,t)で表されます。
ただしtは完全な一方通行であり、我々にはt軸を操作する力は今のところ存在しません。
BWの能力は、このt軸に介入できるというものです。
つまり、BWにはt軸を任意に移動する力があるということになります。
が、よく見るとBWの力には限界があります。
そもそもLeMU事故が起こる前の時間を操作して
事故自体をキャンセルさせるということも可能なはずなのに一切そういうことをしていません。
また、17年に武を助けることによってタイムパラドックスを生じさせた場合、
34年の世界は存在しなくなっています。
したがって、パラドックス的展開、
空編や優編といったY分岐の先は、存在するということ、それだけで
時間操作によってグランドエピローグに折り畳むことは不可能になります。
結局BWも何かの制限に縛られているということが明らかです。
その制限をとりあえずsとでも置きましょう。
BWの存在する空間は5次元(x,y,z,t,s)だと言うことができます。
BWはxyzt上を自由に移動することができますが、sだけは一方通行だと言うことになります。
sの実態は何かというと、これは結局時間軸そのものだということになるでしょう。
BWの見ることのできる時空は無限に存在しますが、
実際に存在している時空はただひとつs軸上にしかないということになります。
これは我々が空間上の好きな地点を見ることができるが
t軸上からは絶対に逃れられないことと似ています。
BWはt軸を自由に移動し改変することができますが、
その結果発現してしまった世界において矛盾が存在すればBWの存在自体が否定されます。
s軸を移動して別の時空に移動するということができないのです。

空が言っていたYの話になるのですが、
結局BWもYの呪縛から逃れることはできませんでした。
BWが存在するのは結局Yの一方の道の上です。

なんか何言いたいのかわかんなくなってきましたが、
本当はBWは4次元人ではなくて3.5次元あたりに縛られていて
だからおかしいんだとかなんかそんなことを言いてー
ギャワー


・BW召喚原理の謎/改訂版
我々3次元人は(x,y,z,t)の4次元上に存在し、
時間軸t上を常に一方通行で移動しながら(x,y,z)は任意に移動することができます。

BWは(x,y,z,t,s)の5次元上に存在し、
時間軸?s上を常に一方通行で移動しながら(x,y,z,t)は任意に移動することができます。

此処で注意しなければならないのはtが時間軸と言うことです。
tには原因>結果という明らかな因果関係が存在し、
作中で語られているように矛盾する未来は存在することができないのです。
の、はずなんだけど、
BWが過去を変更し未来に戻ってきた後、問題を認識した直後に未来が消えるという
作中の描写が変なんだよと。
BWが過去を変更した時点でBWの存在ごと世界自体が消えてしまうのが本来の結果ではないのかと。
というかそもそもそんな時空自体が存在してないはずだと。
まあそこは物語の演出ということで大目に見よう。
それでもやっぱりおかしいのは、
BWが過去のY分岐の先を見ることができるという事実である。
具体的には空エンドやつぐみバッドのことだが、
そういう世界ではBWは現出してこないから過去を見ることもできないはずであり、
そんな世界を見ることができるBWの存在自体が上と矛盾してるんでい
この世界で現出したBWが平行世界の過去や現在を見ることができるということは、
即ちあらゆる世界の可能性を見ることができるということで、
その中にはBWが出てこなかった世界や
BWが過去の改変に失敗して未来にBWが現出しなくなってしまった世界も存在するということだ。


・完全ハッピーエンドの不可能性
結局BWがやったことと言えば
BWと3次元の交空間となる時空を、BWにとって都合のいい時空にしただけなんだよね。
優美清春香菜の説明を借りると、
直線上の点ABと点Dを含む平面Hの中で点Aを移動させ、
平面HとXY軸の交線をBWにとって都合のいいものにした、ということだ。
つまり救われてない世界線も無限に存在すると。
まあこれじゃああまりにも救われないからBWの平行世界への手出しを認めよう。
実際優エンドにも沙羅エンドにも介入しているからそんな力があってもおかしくない。
さてその力をもって2017年に全員を助けると矛盾を生じるので助けることができない。
といって介入しないと34年に無限の平行世界が存在してしまうというわけだ。
BWは一人きり(無限人いても同じだが)なので無限の時空全てには介入不可能であり
無限の可能性をグランドエンドで閉じることはできないと。
空もココも優美清春香菜も似たようなことを言っているわけですが、
Yの分岐というのはあらゆる瞬間にあらゆる可能性が分かれているわけだから、
すぐに、というか瞬間の後には無限のYができています。
武がAをする、しないで世界が分岐するのではなく、
武がAをする、しないに関わらずあらゆる可能性の分だけ世界が分かれるのです。
あらゆる瞬間でAの位置、Bの位置が無限に存在してしまうわけです。
分岐は無限と言うことになるのでBWと言えど全ての分岐を見ることは時間的に不可能になります。
そもそも沙羅エンドを見ることができた時点でその世界が存在するのは間違いないわけで。
なんか悲しくなってくるからもうやめた。


・武とココを放置していた理由
ココ編では武とココが17年ほどIBFの中で眠りっぱなしになっているわけであり、
このゲームの目的であるBW召喚という点から考えると、
BWに知られない範囲で救出した上で隠れてもらったりしてたほうが安全なわけです。
なにしろメンテもろくにされていませんでしたからな。
では何故優美清春香菜が二人をほったらかしにしていたかというと、
これは観測による事象の収束に依るものです。
要はシュレディンガーの猫と同じ問題だと。

優美清春香菜及び関係者がIBFのポッドの中を見ていない場合、
ポッドの中に武やココが眠っているかどうかはわかりません。
すなわち、過去が不確定ということです。
ところがポッド内を見てしまった場合、
中に二人がいるかどうかにかかわらず過去が確定してしまいます。
もし二人が助かっていなかった場合、いくらBWを呼び出して過去に干渉しようとも、
その世界の優美清春香菜達にとっては過去は確定してしまっており、
二人が助かるという現在が存在しなくなってしまうのです。

簡単に言うと、箱の中の猫が生きているかどうかわからないから、
箱を開けずに4次元存在を呼び出し過去に行かせ起爆装置を無効化して、
現在ほぼ生きてることが間違いない状態にしてから箱を開けているということです。
この説明でよくわからない人は、この問題に真っ正面から組み合った、
高畑京一郎「タイムリープ」を読んでくださると意味がわかるかと。
シュレディンガーの猫自体を知らないなんて人はいないと思うけどもしいたらNEVER7をプレイすれ。

結局、少なくとも優美清春香菜及び桑古木は救出後一回もIBFの診療室に足を踏み入れていません。
注意すべきはこの場合、彼らが結果を知ることのない範囲内でなら
診療室に足を踏み入れたものがあっても構わないのです。
つまり事情を知らない人間にメンテなどをやらせ、内部の状況を知られても構わないということです。
ただし、間違って彼らの口からポッド内の状況を聞いてしまうと
その時点で過去が確定してしまうのでそんな危険なことをやらせたかどうか。


・優美清春香菜の権力
優美清春香菜、わずか17年で一介のバイトからLeMUの責任者まで上り詰めているわけですが。
優美清春香菜がLeMUに就職したのは2025年4月、
それに対しLeMUが再建されたのは2018年10月、事故から僅か一年半で再建されています。
LeMU再建時には優美清春香菜及び関係者は一切関わることができません。
それなのに事故前とまったく同じレイアウトが再現されているんですよね。
それに、普通あーゆー施設って新しいアトラクションが増えるものではないでせうか。
2034年の事故直前に優美清春香菜が元に戻したと考えられないこともないんですが、
たった10年弱でそんな重要な地位につけるのやらどうやら。
例の事故でライプリヒの弱みを握って云々でもいいんですが、
ライプリヒ相手にそんなことしたら多分消されますよね?
まあ、詳細不明の男が協力していたようですし、
彼が上層部の人間ならば2034年の事故を起こせる可能性もある…かなあ?
守野茂蔵が優美清春香菜を飯田億彦に紹介したという裏設定有り

・2017年の記憶喪失
2034年の少年の記憶喪失は必然です。
では何故2017年の武は記憶喪失にならなかったのか、
少年は記憶喪失になったのか。
BWが17年と34年を混同した結果少年が記憶喪失となった、とすると
混同の影響力が強すぎるんですよね。
混同の影響と思われる第六感は発揮していましたけどね。
しかしこれでは両方の武が記憶喪失にならなかった説明が付きません。
まあ、強靱な精神力(笑)とやらで堪えきったと言えばそれでいいのかも
説得力のありそうな仮説としては、BWの意識の問題でしょう。
少年視点では明らかに自分が少年だと思いこんでいたので
ホクトの記憶、思考はBWに覆われてしまったと。
実際ホクトが自分の記憶を思い出した後に少年も思い出していますし。
それに対し武視点ではただの視点だったと。
実際武は平行世界を知覚したりできませんでしたから。
まあ、これではプレイヤーが武の意志決定を行えることの説明がつかないわけですが。


・武バッドエンド
優美清春香菜の死因は心臓病だと考えるとココ編への伏線と見なせます。
実際優美清春香菜が血を吐いたって描写はありませんし。
…でもPEじゃCG追加されてるんだよなー。
よりによってこんなCG追加せんでもってか痛々しすぎ・゚・(ノД`)・゚・。


・TB
ティーフブラウ:Tief Blau:深い青
かつて不治の病の代名詞だった結核の略称がTBですね。tuberculosis
現代日本でも年間2000人以上死んでるそうです
それを考慮に入れなくてもTBでの死者数が数万人って少なすぎです。
世界中に広まったらしいし軽く数億人死んでてもおかしくないはずなんだがなあ。
何しろマラリアですら年間100万人死んでるんですぜ。


・LeMU
飽和水圧設計にした奴誰だよ。
安全性対策なってなさすぎ。
しかし建築基準法には水圧に関する項目は見あたらなかった(特に数値的目標が書いてない)
のでもしかしたらこれで構わないのやもしれぬ。
他の法律とかもあるのかもしらんけど知らん。

というか、それ以前に何故加圧する必要があるのか謎。
シナリオの都合と言い切ってしまえばわかりやすいですが、
単に水中テーマパークを作るだけなら加圧する必要はまったくありません。
その方が出入りは楽だし穴がほげる以外の事故が発生するようなこともなくなるわけで。
まあ、考えられる要因としては、IBFからの減圧をやりやすくするためでしょうか。
外部向けには、加圧することによって日常から切り離された別世界に入り込める云々、
そんな報道をしていると考えられます。
にしても6気圧はやりすぎ。


・エルストボーデンから崩壊した理由
2034年時点では多少の操作はあったでしょうが、
2017年では特に陰謀などはありません。自然に起こる結果です。
崩壊前の内部圧力は6気圧であり、それに対して外部の水圧は2.7気圧です。
つまりエルストボーデンは外側の圧力を支えるのではなく、
内側に向かって押しやるように作られていたわけです。
それにしちゃあガラスの形が外側に膨らんでるのは変ですが、
まあそのせいで真っ先に耐えられなくなったんでしょう、きっと。
実のところどの区画も適当な圧力-5気圧の外圧を受けることになるので
ガラスの少ないと思われるツヴァイトシュトックとドリットシュトックは
深さの差にかかわらず同じ程度の耐久力しかないということになります。

と、いうわかりやすい話で終われば良かったのですがそうはいきません。
実はドリットシュトックは外圧6気圧に対して内圧6気圧なわけで、
これって極端な話外壁がビニールでも大丈夫なんですよね。
勿論気圧差が生じた瞬間圧壊します。
つまり本来LeMUは上の区画ほど頑丈に作られているはずなんですよ。
でも圧壊時は上から水没すると。はて?


・ガラス
水族館の水槽の透明な部分とかは普通強化アクリルが使われています。
未来なんだからポリカーボネイトみたいなより良い素材を用いていてもいいはずですが、
なんでまたガラスなんだろう?
ついでに言うならばガラスでも数気圧程度なら普通に耐えられるものがあるんですけどね。安物?


・IBF
普通ウィルス研究や核関連などの危険な施設は、陰圧といって周囲より低い圧力になっています。
万一施設に穴が開いても、外から空気が入ってくるのでしばらくは中身が外部に漏れないわけです。
しかし…地上1気圧、LeMU6気圧に対してIBFは12.5気圧。
ほんの少しでも隙間があればそこから細菌漏れ放題ですよ。
実際そういうことになってしまいましたし。


・IBFが無事な理由
LeMUが乗っかった形となっているIBFは
相当の堅牢さを持っていなければならないことになります。
秘密基地ですから法律なんぞ知ったこっちゃないでしょうが、
使用目的上もろい構造にするわけにはいかないでしょう。
まあ飽和水圧仕様なのでショボい構造だった可能性もありますが、
IBFの方は空気が抜けることはなかったわけで
それならば経年劣化やLeMUの破片がぶつかるなどの
外的要因がない限り圧壊する理由もありません。
それにしても17年放置はどうかと思いますけどね。


・LeMU建築時の謎
これ、個人的に一番の謎。
「どーやってLeMU作ったん?」
1気圧だと水没するっていうだけならまだましなのですが、
水没した後思いっきり崩壊してしまうので、
建設時にとりあえず形作ってー、排水してー、などという作り方ができないのですよ。
また潜函工法もしくは周りの水を全部抜いて造るというのは
全水没しているのとほぼ同義ですから恐らく自重で崩壊します。
LeMU建築には、要所要所に風船を取り付けるなどして崩壊に対抗するか
最初から内圧6気圧を保ちつつ建設するかしないといけないわけです。
なんて狂った設計思想だ。
まあ、事故ったにもかかわらずまったく同じ仕様で再建設している時点で終わってますが。

実は支えを使って作り、建築後に支えを外すのが最も適当なところでしょうが、
なぜそんなぎりぎりの設計にする?
地震一発海流一撃でアウトじゃないですか。
そういえば思いきり外洋上にありますよね。危険極まりなし。
公式には地上でブロック単位で作り 水中で組み上げたということになっている

・気圧が落ちる
いや、相当な風が吹くと思うんですが。
最初に開けたIBF職員とかは吹っ飛ばされてるんだろうな
1気圧になるまでほとんど気付かない連中がなんとも。
空気が出尽くすまで結構時間がかかってるんだから、
それまでの間に脱出できていれば。
ていうか実は警報から事故発生まで3時間も経ってるんですが。
空さんここは全館警報を鳴らし続けるべきでしょう。


・減圧
加圧に関しては、
1気圧から12気圧までの加圧をわずか1時間で行っていることからもわかるように
かなりの速度でも構わないのですが、
逆の減圧には相当な時間がかかります。
最低で12時間どころの話じゃありません。
資料を持ってない上に何故かWEB上の何処にも減圧時間の計算式が見あたらなかったので
正確な計算はできないのですが、
例えば3気圧の状況下に3時間居るだけで減圧に1.5時間かかってしまいます。
滞在時間、気圧が増えると減圧時間は級数的に増え、
たとえば10気圧の状況下に数日いたら減圧に4日もかかってしまいます。
IBF職員も大変だ。
ん?
そういえば、減圧は絶対値の半分の圧力までなら一気にやっても安全だとされています。
つまり本来IBFからLeMUに行くときにはほとんど減圧する必要がないのですよ。
もしかしてLeMUが6気圧なのはこのためかな?
IBF職員が息抜きのためにLeMUで遊ぶ、とか。
ちなみに非常口から脱出したIBF職員ですが、間違いなく肺破裂か減圧症で死んでます。
武はよく生きてたなぁ


・ヘリオックス/トライミックス
6気圧に加圧された状態では通常の空気で呼吸することはできません。
空の解説ではLeMUにはヘリウムガスが充満しているようですが、
酸素+ヘリウムの呼吸用ガスはヘリオックスと呼ばれています。
特徴は声が変質することと、熱伝導率。
ヘリオックス環境下では気温が30度ないと寒く感じるのです。
さて、ヘリオックスには一切窒素が含まれていないので、
ヘリウムが抜けきった後のLeMU内部は…純粋酸素?
それ危険すぎ!ていうか死ぬ。

酸素+ヘリウム+窒素の混合ガスはトライミックスと呼ばれ、
LeMUに充満しているのはこちらであると通告されてます。
こちらならヘリウムが抜けても通常空気に戻るだけ…と言いたいのですが
トライミックス等は酸素濃度が通常の空気より高めに設定されているはずです。
しかし空の言うには1気圧になった後のLeMUの空気は、
酸素22%、窒素75%、ヘリウム3%と通常の空気とあまり変わらない構成になってます。
なんでだ?
もっと酸素濃度が高くして然るべきなんだが。

ところで、高圧の窒素を呼吸すると、窒素酔いという症状にかかります。
気分の高揚、現実感の消失、手足の麻痺などアルコール酔いに似たような症状です。
む、もしかして連中が緊張感無かった原因はこれでは?
と思いきや高圧なのは最初と最後だけでしたね。
そもそもトライミックス自体が窒素酔いを防ぐべく登場したものですし。
もしかしたら二酸化炭素中毒か?
二酸化炭素濃度が高まると錯乱したり失神したりします。こりゃ違うか。
では酸素中毒?
高圧酸素を長時間呼吸していると肺から出血して死にます。やっぱ違うか。


・IBFの侵入経路
武達が侵入するのは第3IBFですが、他のフロアには既に行けない状態になっています。
これはエレベーターが各区画にありIBF同士は離れているか、
もしくは既に何らかの理由で水密扉が閉鎖されているかのどちらかでしょう。
HIMMELはかなり大きいフロアなので、
これがドリットシュトック内に4ヶ所もあるのは不自然です。
恐らくHIMMELは対角線上の二ヶ所でしょう。
一ヶ所の場合、その先が第3てのは不自然です。普通第一だろ?
と言いたかったのですが、
HIMMELの対角線上のブロックにはハム吾郎が迷い込んだフロアがあるので
HIMMEL2ヶ所説はありえねー
なんでHIMMEL直下が第3なんだよ。


・クヴァレ
いや、真っ先に崩壊するだろこれ。
ていうかマップ見る限り半分水没しているように見えるのですが。
ところで、海中34mから見る景色ってどうなんでしょう?
真っ暗ってことはないけど、それでも相当暗いような気がするが。
少なくとも明かりが点いてたら周囲は見えない程度のはず。
ちなみに、海水は透明度が100mもないので、
特殊能力でもない限り視線が通ってたとしてもIBFが見えることはありません。


・EI
EIの中の空気は出て行けないから上1/6には空気が残るはずなんですけどね。
ん?ていうかEI周囲の水圧が6気圧だったらすごく危険なような。
はっきりと「海中」って言ってますしな。
そもそも扉周辺の排水をどうやっているのかが激しく疑問。


・51m水泳
ていうかですよ、水圧が一気圧なのはおかしいですよ。
第二次浸水の時に浸水したと思われますが、
外部と繋がっているのなら6気圧になるはずなので、
彼の水路は外部と直接繋がっていないことになります。
ということは周囲の水が流れ込んだだけだと思うのですが、
それなら排水するなりヘルメットかなんか被って泳げば簡単に通り抜けられるわけですよ。
というか地上との通路にも1気圧水路がありそうな気がする。


・空
事故当時、優美清春香菜はRSDのことは知っていますが
停電で姿が消えるということに気付いていません。
優美清秋香菜は空がRSDであり停電で消えることを知っています。
優美清春香菜は空が生体反応にカウントされるかどうか知りません。
優美清秋香菜は空が生体反応にカウントされると思っています。
空が生体反応のカウントについて黙っている理由はよくわかりません。
変な挙動をしていたから慌てていたんでしょう、きっと。
役に立たないAIだな。


・RSD
それ、無理。
手をかざしただけで見えなくなっていましたので、
混雑時には見えなくなる人が大量発生するに決まってます。
素直にホログラフィーでいいのに。
まあ、空編の水攻めシーンとココ編の少年をからかうシーンの為でしょうけど。


・空の認識能力
おかしいんですよ。かなり。
まずイヤホンをつけていないとRSD投影できないわけですが、
それにしてはしっかりと落書きや頬の腫れを「見」たり
「様子がおかしい」ことを探知したりしているのです。
そんなことできるのならイヤホンをつけてなくても眼球の位置測定程度
簡単にできると思うのですがどうでしょうか?
あとですな、加減圧室に入ったりしてイヤホン外しているのに
普通に空の姿が見えたりするシーンがあるんですよね。何箇所も。
一番おかしい点はだ、マグロ。
マグロにイヤホンはついてないだろ?

てなわけで仮説を提唱します。
空はイヤホンで位置を認識してはいない。
では何故あんな嘘をついたのかというと、実は嘘ではないからです。
ゲーム中の登場人物はほんの数人でしたから
イヤホンなしで館内をスキャンしても十分処理能力が追いついたのですが、
混雑時にそれをすると処理落ちしたりカウントミスしたりしてままならなくなるので
イヤホンで処理を軽減しているわけです。
とまあこんな説でどうでしょうか?

ヤミオニの時館内スキャンをしないのに自分の周囲を見れる理由は、
結像した位置から見えるはずの部分だけをスキャンしている、でいいんですかね。
スキャン使わないって言ったのに。


・空のプログラム
自分で自分を書き換えるのは危険だと思います。
空編では壊れるから仕方ありませんが、
それ以外のシナリオでも空が自分の意志で警報を鳴らしてスプリンクラーを発動させています。
メンテ後は警報なしでスプリンクラー発動させられるようになっていたようですし。
おまけに自分の意志でセンサー切ってます。
このままでは人類に反逆して殺戮を始めるのも時間の問題ですぞ。

ていうか、特殊な技術って誰かの脳を使っているとかそんなのだと思うんですがどうか。
そうでもないとあのおマヌケさはAIとして致命的じゃないかと。


・空編
右目を閉じたら右の空が消え、左目を閉じたら左の空が消える。
ってことはその時点の空は平面に見えている状態、
というか半分透けている状態と言うことになるはずなのだが。


・LeMMIHのメンテ
「アトラクションは使用可能だがセンサーは死んでいる」
駄目だろそれ。
クヴァレ内での出来事を記録されないためとはいえこの仕様はなあ。
んー、飽和水圧仕様といい開けただけでLeMUが崩壊する非常扉といいなんつーかLeMUって欠陥建築?


・68bit暗号
コンピュータの性能の進歩はすさまじいので、
2034年には68bitなんて暗号あってないようなものになっているのは間違いありません。
ムーアの法則に従うと2034年のハードウェアの性能は
2000年の211倍程度になってますので
2000年に57bitの暗号を解く程度の難易度になっているわけで、
総当たりでも何十万年もかかるどころか数ヶ月以内で解けますよ。
というかそれ以前に2000年の時点で既に68bit暗号が総当たりで解かれているわけですが。
当然暗号学及び数学も進歩しているでしょうから
もっと効率的な解読法も発見されているでしょうし。
それどころか量子コンピュータが開発されたら現在の暗号は全滅です。
まあ、実は68bitの量子暗号だったりしたら物凄いことなのかもしれぬ。

ていうかdivision by zeroはないだろ。


・ココのLeMU訪問回数
間違いなく初めてではありません。
IBFを最低一度は訪れたことがある以上、LeMUにもそれ以上潜ったことがあるはずです。
とはいえIBFは秘密基地なので当然守秘義務があります。
ココは言動に似合わず頭はよいので、
空に聞かれたときに「1、2、3、初めて」と答えています。
普通の人間があんな答え方をするとかなり不自然ですが、
ココはココだからという理由だけでこの科白が不自然に聞こえません。
もしかしてあの性格は狙って演出しているんでしょうか?
ていうかそれ以前に秘密基地に一般人を連れてきていいんか?

さてここで大きな謎がひとつ現れます。
空は、以前ココに出会ったことがないのです。
これがどういうことかってココはLeMUに入ったことがないってことになるんですよ。
空が物事を忘れることはありませんからね。
……と言いたかったんだけど結構うっかりやさんなんだよなー空。


・キュレイ感染経路
チャミはつぐみの血を浴びて感染した、と言っているのですがその説には納得できません。
怪我時に武と優美清春香菜が感染しなかった事実と矛盾するからです。
もっとも、武に関してはセックス時に感染したと思われます。
でないとココ編でのキュレイ発動が早すぎますからね。
あとワクチン接種していないはずの空編での異常な耐久力とか。
しかし優美清春香菜は手術時に間違いなく大量の血液に触れているわけで、
それで感染しないのはいくらなんでも変です。
元々チャミはライプリヒの実験体だったはずなので
そちら経由で感染したと考えるのが適当でしょう。

それにしてもチャミってミンチにしても復活しちゃうのだが、
つぐみにもそれくらいの再生能力があるのだろうか?
それなら真っ二つにして培養液で増s(以下検閲削除)
増殖して一人私にください

・つぐみの脱出
センサーを殺したのはいい、医療機器を破壊したのもいい、
だがジャミングはどーやったんだ?


・石像
つぐみ編では南-y
空編では天-z
少年視点では東-x
ココ編では腕のない石像-t?
描かれているのはyztだけ
正直、あの傷はPEでCGにしない方が良かったとおもう


・沙羅ED
優美清春香菜と桑古木にとっては計画大失敗の上沙羅とホクトが行方不明、
つぐみにとってはわけのわからん展開の上にやっと出会えた最愛の二人がいきなり行方不明、
こりゃもう超絶にバッドなEDだ。

沙羅の名前の元ネタは「Sara Flannery」でしょう。
16歳、PCや暗号に強いという設定なんかそのまんまです。
「16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号」という著書があることからわかるように、
新方式の暗号システムを開発した天才少女です。
セアラ・フラナリー→さら・ふらなり→沙羅・倉成


・致命的間違い
優編エピローグの少年の髪が金髪ではない。
時間が経っているので染めたという可能性もあるにはあるのですが。
PEでは金髪になってます。

2017年のつぐみが持っているペンダントに傷が。
それって沙羅の幼少時に割られたのではなかったかと。
ついでに破片はホクトの中ではないのかと。
PEでは割れてません。

グランドエンドの直前の武が桑古木。
やっぱりPEでは色塗り替えられています。


・武視点での決定的な矛盾
ココがチャミを石像に掘る→宴会で初めてチャミの存在を知って驚く


・少年視点のおかしいところ
下は水。しかも水に照明が映り込んでいるという描写もあります。
下を見れば自分の姿が見えるだろ?


・ココ編
選択肢が増えるのは、「プレイヤーが知っている」からです。
少年が自分の顔や名前に違和感を感じるのも、
「プレイヤーが」少年の顔を「知っている」からであり、
自分の名前がホクトではないことを「知っている」からです。
つまり、4人のシナリオが共通部分が多くて冗長なのもココ編のためなのですよ。
と、擁護してるんだかしてないんだかわからないようなことを言ってみる。
どうでもいいけど本名がホクトの人にとってこのゲームは全く説得力無いんですが。


・つぐみの17年
子供を連れて海辺に行くのに紫外線を完全に遮る服を着ていたのだろうか?
そりゃ一発で見つかるわ。
にしても何で黒服なんでしょうね?
太陽光を跳ね返すならば白い服にすべきなんですが。


・ココ語
クレアボヤンス:clairvoyance:千里眼、洞察力
プレコグニション:precognition :予知、透視力
ポストコグニション:postcognition:過去感知、過去視
最初プレコグニションをレコグニションだと思ってて意味わかりませんでした。


・コメッチョ
一見単なる電波ギャグですが実際は物語全体を隠喩しています。
100年が一秒→BWにとっては17年が1秒のようなもの
同時間に違う場所にいる二人→違う時間に同じ場所にいる主人公達
浦島太郎→ココと武
八百比丘尼→ココに優美清春香菜のこと、そしてさらにつぐみのことという詞喩


・ヤミオニ
このゲーム中最も不可解な現象が起きる所です。
時間の混同による二重に存在する少年とする筈のない音…の話はどこでもやってるからいいとして、
問題はまったく同じゲームが違う時間に繰り返されることにあります。
停電や浸水はある程度必然的に起こるので仕方ありませんが、
ヤミオニがどちらの時間でも起こる必然性はありません。

結論から言ってしまうとこれはココによるものです。
ココが、2034年の出来事を真似て2017年の出来事を起こしているのです。
2034年のつぐみは2017年のココを真似て電気を消し、
2017年のココは2034年のつぐみを真似てヤミオニを提唱した、そういうことです。
と、我ながら美しい仮説だ〜と思いきや、2017年でもつぐみが電気を消していたアァ!!
他にもココは沙羅を真似て優美清春香菜をなっきゅと呼んだり
少年の発言を真似てLeMUがしばらくは安全だと言ってみたり
優編でうっかり少年を溺死させてみたりと大活躍です。


・グランドエンド
つぐみが顔を出している。
どうも遺伝子操作で癌が克服不能説は違うと思うのです。
何故ならば、癌には紫外線だけではなく、
宇宙線に中性子線、活性酸素に副流煙と多様な原因が存在するからです。
警備室には思いっきり吸い殻が転がっていましたし、
6気圧の呼吸用ガスなんて危険極まりナッシング
ついでに言うならば、癌抑制遺伝子はp53だけではなく、
NF1にDCC、RB等いくつか存在するわけです。
というわけでつぐみはそこまで絶対的に日光に弱いというわけではなく、
あくまでアルビノ程度の耐久力ということではないでしょうか。
では何故あれほど皮膚の露出を恐れているかというと、
研究所時代に「外に出たら危険だから守ってあげてるんだよ」などと言われていたのではないかと。
試してみるわけにもいきませんからな。

武が筋肉質。
17年も眠っていたんだから間違いなく衰弱しているはずです。
たった一年宇宙にいただけで地上で立てなくなったりするのですから、
筋肉なんて萎縮しまくりのはず。
そもそも2017年の武ってそんなに体力無かったはずですが。
キュレイ発動の結果だとしたら、便利なウィルスですね。
オリンピックのレギュレーションに「キュレイウィルス禁止」って書かれる日も遠くはないでしょう。

あとホクトが屋外で目覚めるのですが、
おまえらはホクトを朝まで放置しっぱなしだったのかと。


・Never7との関係
同じ世界観を基盤としているだけではなく、
Never7をプレイしたプレイヤーに向けたミスリードが散見されます。
少年の声優が???となっているところは
遙の声優が???となっている理由からその正体を想像させる逆トリックです。
キュレイは敢えて同じ名前を使うことによって前作のトリックを想起させ、
本作のトリックに気付かせないようにしています。
パパママや神経ピロりんちょは単なる制作者のお遊びでしょう。


・生体反応1
とうの昔にLeMUは崩壊してしまっているので現実の風景ではありません。
BWの脳内風景、もしくはBWが創り上げた世界です。すなわちBWのこと。
すなわちプレイヤーのこと。


・第三視点学説
人類はひとつの目では2次元しか見ることができない。
片目をつぶったときに3次元のように見えるのは学習による成果である。
両目でものを観ると3次元で見ることができる。
だから3つの目を持っていたら4次元でものを観ることができるのだ、というトンデモ学説。
彼の世界では似たような事実が存在したわけですが、
我々の世界には残念ながら第三視点は存在しません。
いや、だってさ、昆虫はどうなるよ

実際には視差による三点測量で位置を推測しています。
両目の位置が比較的近いので遠くの物体の正確な位置測定はできません。

実は聴覚の方がすごいことやってます。
なにしろ視角は片眼だけでxy二次元の情報を仕入れることが可能ですが、
聴覚は音量の一次元の情報しか仕入れることができないのです。
それなのにそれを両耳で合成するだけで
xyz三次元のどこから音がやってきたのか推定できてしまいます。
一体どうなっているのでしょうか?


・BWの正体
BW=プレイヤーか?
答えは否。
BW>プレイヤーです
何故ならば結局BWがゲーム内の存在であることが理由のひとつであり、
プレイヤーには不可能なシナリオに干渉するという行動を取ることができるからです。
優編のBWは=プレイヤーといっても差し支えないでしょう
沙羅編のBWはホクトが記憶を取り戻した時点でプレイヤーの手を離れていきます。
そしてココ編ですが、
プレイヤーの手によるシナリオ干渉は結局制作者の制限を乗り越えることができません。
それに対しBW(+ホクト)は、明らかに自分で考え、自分で行動し、自分で未来を書き換えています。
ゲーム内に干渉する力は間違いなくBW>プレイヤーなのです。


・ココがアレな理由
当然4次元と接続しているからです。
あちらの世界にはこちらの世界とはまったく違う価値観とかが存在しているのですよ、きっと。
ところがココの言う4次元人とはすなわち我々プレイヤーこと現実世界の住人のことであり、
ということはココの接続相手の人格を考えてみると(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


・いろいろ言ってますが
結局、全てはあのトリックと大団円のためであり、
見事に引っかかった身としては、
上記のような問題点など、すべて些細なことの一言で終わってしまうわけですよ。


風雅◆KaNaO/u/kI

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